「柔い輪っかと硬い輪っかの組み合わせだっコノ」
柔い輪っかとはタイヤであり、硬い輪っかとはホイール(リム)である。
柔い輪っかを変形させながら硬い輪っかにタイヤレバーなる鉄片で、てこの原理でうまいこと嵌め合わせる行為をラクに素早く行なうのが今回の目的である。
「リムの内径は2つあるんだっコノ」
通常リムにビードが当たっている内径と、リム中央部分にひと回り小さな内径がある。これを有効利用することにより無理な力をかけずに済む。
手前のビードをリム中央に寄せるほど、タイヤとリムの中心がずれて向こう側のビードが露出してきて外しやすくなる。なんかできそうな気がしてきたでしょ?
「ホイールを持ち上げる腕力があればできるっコノ」
本当である。この作業は腕力の有無ではなく、正しい手順と正しい状態の維持。
タイヤの変形+リムの最小内径利用+てこの原理(レバー操作)を同時進行すればよろしい。
難しく思わせるのはビードとリムは二重(左右または上下)で構成されており,ビードの変形に逆側のビードが連動する点である。ミミが硬くて入らないのではない,問題は作業している逆側で起きている。断面をイメージしながら作業するとよろしいかと思われる。
聡明かつバイクを「ぬぅぅおぉりゃぁぁ〜!」と持ち上げられる姫丸殿に、できぬわけがない。